東台湾の歴史を巡る旅 花蓮編 花蓮を旅される際の注意点
花蓮を旅される際、「ここだけは気を付けて」という点を、実際に花蓮で暮らし、花蓮で観光ガイドをやっていた筆者の視点でお伝えさせて頂きます。
本当は、一番最初に書くべきことでしたが、今になってしまいすみません。
【小黒蚊】
花蓮全体に共通することですが、3月下旬頃から10月中旬頃まで、花蓮では「小黑蚊」という蚊が発生します。体長2mm程なので目には見えず、気が付くと腕や肘に無数の小黑蚊が止まっています。気が付いた時には吸血された後。急に、驚くほどのかゆみが起こります。ここで下手に掻いてしまうと大変。アレルギーを発症する人もいて、水ぶくれになってしまいます。絶対に掻かずに、小まめに虫刺されの薬を塗るしか方法はありません。
そうなる前に、まずは蚊対策を。夏場でも薄手の長袖を着用(日焼け対策にもなります)。
半ズボンは絶対に着用しない。台湾で販売されている虫よけスプレーを塗る。(日本製は効果がありません)。これを徹底していれば、恐れる事はありません。
【花蓮の陽射しは人を食う】
花蓮の陽射し、特に、4月ら9月の陽射しは半端ではありません。肌がじりじりと焼ける感覚があります。日焼け止めクリームなどは日本人観光客の方は結構、小まめに塗っておられますが、意外と忘れがちなのが、目の日焼け対策。サングラスと帽子は必需品です。
必ず、サングラス着用、帽子着用をお願いします。
【水を飲まない日本人】
私が大勢の日本人観光客をご案内していた際にいつも気になるのが、水分補給。
日本人の水分補給量は台湾人に比べると圧倒的に少ないように感じます。
「トイレが心配」とおっしゃる方が多かったのですが、トイレは心配無用です。
花蓮に様な田舎でもコンビニの数は多く、また、トイレも数多く設置されています。
意識して日本にいる時以上に水分補給をしてください。
【日帰り観光は勿体ない】
花蓮を訪れる日本人観光客のほとんどが、日帰り旅行です。台北から朝一番の列車に乗って花蓮に到着。夕方の列車で台北へ戻るというパターン。しかし、そのほとんどの方が「日帰りにするんじゃなかった」と後悔されます。
花蓮の主な観光コースとしては、「花東縦谷(花蓮歴史街道)」「東海岸」「太魯閣渓谷(現在は、地震被害復旧中のため閉鎖)」とあります。
花蓮は台湾で一番面積の広い地域で、東西に約143.5kmあります。そのため、移動距離が長くなります。そこで、お薦めなのが、二泊三日です。夜は、東大門夜市での美食体験や阿美族文化村での阿美族舞踊鑑賞などのお楽しみもあります。
【言葉の心配】
「花蓮の様な田舎に行くと、言葉が心配」とおっしゃる方もいますが、実は花蓮には、日本語を話せる方が大勢います。私の妻は、中国語が一切話せないのですが、十数年間の花蓮生活で不便を感じたことはありません。お店の方が日本語がわからない場合、日本語を話せる方を探してきてくれます。花蓮の人々は非常に人情が厚く、正に、昔の台湾人の優しさが残る場所です。ですから、言葉の心配は一切ありません。
但し、日本語がわかる人が多いので、日本語での悪口、愚痴も相手には通じていることがありますので、言動には注意してください。
【曖昧、遠慮は美徳ではない】
日本では曖昧な表現が多様されます。また、遠慮深いことは美徳とされます。しかし、花蓮のみならず、台湾では、そうではありません。曖昧な返事をしたために、損をすることも多々あります。後で文句を言っても通じません。遠慮は逆に失礼な人と受け止められます。「はい」「いいえ」「要る」「要らない」「美味しい」「不味い」ははっきりと言う様にしてください。それは決して失礼な態度にはなりません。
【料理】
花蓮の味付けは全体的に薄味です。北部や中部、南部の油濃い料理とは全く違います。日本人にとってはどこか懐かしい味、ホッとできる味とよく言われました。
台湾旅行で少し疲れた胃腸を休めてあげる事が出来るのが、花蓮の味付けです。
【笑顔】
花蓮の人達はよく笑顔を見せてくれます。買い物に言っても、言葉はぶっきらぼうに感じるかも知れませんが、こちらが笑顔を見せると、その何倍もの笑顔を返してくれます。
私も散歩をしている時、全く見ず知らずの人が反対側から歩いてくると、必ず、相手が「Hi、您好!」と笑顔で話しかけてくれます。当然、こちらからも積極的に挨拶はします。時には、立ち話などもしますが、その人が何処に住む人なのか、何と言うお名前なのかも知りません。笑顔で会話を楽しむのが花蓮人です。会話は無理でも、笑顔だけは忘れないでください。日本人が一番苦手としているのが笑顔でしょうが。
【観光の際はドライバーガイドを予約】
花蓮観光を満喫するために、さらには、時間を無駄にしないためにも、ドライバーガイドを予約されることをお薦めします。駅前に観光専用のタクシーもありますが、私がお薦めするのはやはり、タクシーではなく、観光専門のドライバーガイドです。知識の豊富さではタクシードライバー以上ですし、彼らは常に勉強をしています。車も7~9人乗りのミニ版を使用していますから広々としています。日本語の話せるドライバーガイドもいます。
ドライバーガイド手配の方法がわからない方は、下記までご連絡ください。無料で手配をします。
https://taiwan-hualien.webnode.jp/
【チップ】
日本の観光ガイドブックなどでは、「台湾ではチップは不要」とありますが、正直なところ、チップは「気持ち」ですから、自分が満足した場合には、是非、チップは差し上げてください。台湾人観光客の場合には、500元~1,000元のチップをくれる人が多いです。(観光の際、ドライバーガイドさんに対して)ホテルなどのポーターに対しては100元が相場です。
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