新シリーズ 東台湾の歴史を巡る旅 花蓮編 はじめに

 皆さんは東台湾花蓮に旅行に行ったことはありますか?

「台湾へは何度も行ったが、花蓮へはまだ行ったことがない」「タロコ(太魯閣)渓谷へは行った」という返事がほとんど。

 私は、台湾と関わって39年。25歳で初めて台湾へ渡り、一時期、日本へ戻っていた時期もあったが、人生の半分以上を台湾で生き、台湾と関わって来た。

私が花蓮と出会ったきっかけは、山口政治著「東台湾開発史 花蓮港とタロコ」との出会い。その中の一節、「東台湾開発のパイオニア・賀田金三郎(p76)」この16文字が筆者を花蓮へと導いた。

「賀田金三郎とはいったどういう人物なのかを知りたい」この思いだけで花蓮へとやってきた。そして、彼を研究し始めてから知った、花蓮に眠る様々な歴史。

知らないことばかりだった。そして知れば知るほど、「この貴重な花蓮の歴史を一人でも多くの人に伝承したい」という思いが強くなった。

 日本のガイドブックでは花蓮といえば、太魯閣渓谷の紹介と花蓮市内のグルメ情報ぐらいしかないのがほとんどだが、花蓮は日本とは非常に縁が深く、日本人として知っておくべき歴史の足跡が沢山残されている場所です。

 私は、実際に現地に赴き、そこに住む人々の証言を聞き取り、時にはその地域に住まいを移し、地域の人々と生活を共にしながら、花蓮に眠る歴史を掘り起こしてきました。

是非、この機会に、東台湾花蓮を知って頂き、一度、足を運んで頂ければ幸いです。

赤い部分が花蓮縣
台湾でも最も面積の大きいな花蓮縣

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